千里丘あおば通り

ブログを始めたもののとたんに頓挫してしまった。三日(3ネタ)坊主と言われても仕方がない。理由はいくつかあるけれども何と言ってもハードディスク(HDD)がやられてしまったのが大きい。アプリケーションの他はみんなこちらに入れていたのでこれまでに撮った画像からメールの過去ログにネットバンキングのIDまでみんな消えてしまったのでした。

HDDの出来はロット毎に良し悪しがあるらしいし、使用状況にも左右されて一概に長いとも短いともいえないらしい。それに小生の場合これといった前触れも何もなかったのでまったくもって悩ましい。故障に備えるには奮発してミラーリングをするか、さもなくばDVDやUSBメモリで小まめに吸い上げるよりないのだろう。

このサイトをご覧くださっている(奇特な)諸姉諸兄も、くれぐれもご注意されたい。

 

さて先日、吹田に自転車の通行路ができていると聞いたのでさっそく確かめに行ってきた。場所は市の北東部を走る通称『千里丘あおば通り』。拙宅からそう遠くはないけれども全く知らなかった。灯台下暗しだけれども生活圏にないときはそういうものだろうし、施工は今月の中頃とのことで、できたてホヤホヤなのだ。

 

よく繁った沿道のけやきがトンネル状に連なってちょっとしゃれた感じのこの道は、万博公園のある高台と千里丘の間の谷を走っています。付近は以前に比べると沿道にホームセンターやスーパーもできて、さらにMBSの広大な跡地が住宅地に変貌中で、人も車も自転車もきっと増えていると察せられるのだけれども、実際はどうなのだろう。

 

青色の矢羽根とピクトグラムを組み合わせた表示が、ほんの300mばかりだけれども表示されています。そこを高校生たちがこぞって走っています。見た限りでは車道の逆走もまず見られない。素晴らしい、ブラボー!

 

 

それでも歩道を走る子らもいたのだけれども、恐らくその子らは接続する道路を曲がってあおば通りへ入る際に、最短経路の歩道を選んだのではないかと察します。道路を右折するとき、その先の右側に目的地がある場合というのは、自転車を歩道に上げてしまう要因の一つなのだけれども、現状では高すぎるハードルでしょう。先ずは少しでも車道通行が拡がってもらわねば。

 

それよりも注目したいのは、整備区間のかなり前から、つまり矢羽根とピクトグラムの表示のない所から、皆が車道の左側を走っていたことで、これは素晴らしいプラス効果です。

実用上そうしているだけという見方もできるけれども、こうした行為が規範にフィードバック(身体化)されるのを期待するわけです。若い者たちならなおさらそうです。

或いは実はこうして車道左端を走るのが本来でありより安全なのだという認識が先にあって、その実効性を確保するために道路整備(表示)が要望されたのだろうかと思ったりもします。もちろん実情を知らない以上、推測にすぎませんが。

 

聞くところによれば、この道路整備は高校(吹田東高校)と地元自治会が主になっての要望で実現したのだそう。元気盛りの高校生の傍若な走行が、住民らの苦情のタネになるのはあちこちで聞かれるけれども、「速度を落とせ」と「一旦停止」を呼びかけるばかりの安全指導や、歩道上のポール設置といった自転車通行の抑止措置に充足せず、自転車の本来の通行箇所を認識することで対応した、また市の整備計画には全くなかった道路整備を、したがって予算も計上されていなかったのを実現させた関係市民の慧眼とパワーに敬服します。

 

 

市役所に確認したところ、短いながらも延伸の予定があるとのこと。名神の立体交差(つまり西向き)辺りまで、いちおう今年中の見込みとのこと。なお今回の整備区間は路上駐車が比較的少ない箇所だけれども、延伸には路駐対策が今以上に重要になるのかもしれません。

 

高槻の旧西国街道(関大付近)や、茨木の産業道路にJRと阪急の間の道、豊中にも一か所できているというから、北摂でもようやく事例が重なってきました。とはいってもまだまだ全体から見れば点のレベル、自転車走行空間のネットワーク化がいち早く本格化するのを期待したい。