吹田の新設道路にて

赤川仮橋が閉鎖されて以来、大阪市方面へ向うルートが定まらない。鳥飼大橋を渡って淀サイをたどるのがメインなのは変わらないのだけれども、何となくまちなかを走ってゆきたいとき、はたと思いあぐねてしまう。

 

この付近(府道14号=十三高槻線、の吹田簡裁以西)を通ったのは久しぶりのこと。吹田のまちなかを内環状線まで抜けてみると、その先の、これまでずっと拡幅工事でフェンスが張られていたのがすっかり取り払われてきれいになっていたのを目にしたからだ。

見ると、路肩部分がほぼフラットになるように施工されています。近年の新設道路でよく見られるようになってきました。路肩のコンディションは自転車走行の快適度に直結するのでとてもありがたい。既存道路の改修でもぜひ適用をすすめてほしいものです。

進んでゆくと、おもしろい構造になっているのがわかった。

かつては、この先の阪急千里線につきあたると、そこには踏切がなくて、狭い地下道をくぐらねばならなかったのだけれども、堂々のアンダーパスになっていました。それでも、道路が地下をくぐるべく下りスロープになるのが、やや手前すぎるかなと思っていたら、何とクルマ用と歩行者(&自転車)用の二階建てになっていたのですね(写真は歩行者・自転車用。さらにこの下に、クルマ用の地下道が走っている)。

土地の確保もたいへんだったのだだろうけれども、工期が長かったわけです。

 

歩行者・自転車専用の部分ということで、ここだけにせよ自転車を中央に配置して歩行者と分離させたのは面白いですね。歩行者と自転車は、分離が原則。ただスピードが出やすい分、通勤・通学時などさぞかし気を揉ませているのではないだろうか。

 

一方で、歩道はこのとおりで少し残念。何が残念かというと、幅員がやや広いこと。辺りは古い住宅地で、大型マンションなどもなく、これだけの幅員が必要なほどたくさんの歩行者が行き来するような場所ではないようです。

それでも「広いにこしたことはないだろう」と思われるかもしれませんが、この幅員は、つまり自転車が通るのを前提にしているのです。

 

べつに書類にあたって確かめたりしたわけではないですが、歩道に自転車を通すのを前提にしているからこそ、改修にあたって広い幅員を設定したのでしょう。

 

この幅員の一部がもし車道に配分されていたら、自転車レーンを設定することは難なくできたろうに、と残念に思うわけです。